現地レポート

【現地レポート⑪】ブザービーターが外れてフクオカ U15 と名古屋D U15 のライバル対決が決着

2023年1月6日

インターハイとウインターカップの決勝戦で福岡第一高 (福岡) と開志国際高 (新潟) が相まみえたように、ライバル関係はそれぞれのチームの選手のモチベーションとなり、新たなストーリーを紡ぎだだす。そんなライバル同士の対戦が、このJr.ウインターカップ準々決勝でもあった。ライジングゼファーフクオカ U15 (福岡、以下フクオカ U15) と名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15 (愛知、以下名古屋D U15) の一戦だ。

両チームは、昨年 3 月末に行われた B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2022の決勝戦で対戦。Bリーグユースチームの日本一を決めるその試合は、59‐42 で名古屋D U15が勝利していた。それから約 9 か月。お互い最上級生が抜け新たな布陣になったとはいえ、当時 2 年生としてコートに立っていた選手が現チームの主力となっていることもあり、負けられない意地がある。

試合は、どちらかがシュートを決めればもう一方もすぐに得点するという白熱した展開に。お互い完全に流れをつかむということはなく、前半はフクオカ U15 が 3 点リード (34‐31) で折り返す。その後の第 3 クォーターでは、名古屋D U15 が #2 若野瑛太、#1 小野蓮太、#6 小川莞大の得点で 8‐0 のランを見せ 39‐34 とリードするが、フクオカ U15も #27 進藤孝虎や #77 冨永蓮太の得点で食らい付き、名古屋D U15 が 44‐43 と僅かにリードして運命の第 4 クォーターへ。

その最終クォーター、チームに流れを呼び込んだのはフクオカ U15 #27 進藤だった。「ベンチスタートの僕は試合の流れを変えるのが役割。得意の 3 ポイントシュートを打つだけでなく、相手が寄ってきたらドライブに行こうと思っていました」と言うとおり、3 ポイントシュートを 2 本沈めてみせると、今度は相手がチェックに来たところを鋭いドライブで抜いてレイアップで加点。「昨年のチャンピオンシップで負けていたので、意識はしていました」という強い気持ちを持って決め切ったショットであり、その背中に引っ張られるように #15 山口銀之丞や #35 勝又絆もドライブで得点。残り 1 分で 59‐54 と 5 点差を付けた。

しかし名古屋D U15 も簡単には諦めない。シューターの #1 小野が残り37秒で 3 ポイントシュートを決めて 2 点差まで迫ると、タイムアウト明けの残り5.2秒からの最後のポゼッションで、キャプテンでエースの #2 若野が同点ブザービーターを狙う。しかしこれがリングに弾かれて試合終了。

今回のライバル対決はフクオカ U15 に軍配が上がった。

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